お知らせ

木はエコマテリアル!

地球環境問題と木材、そして家づくり

 2007年に発表された「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次報告書」より、地球温暖化は人為的な影響によるものであることが、ほぼ間違いの無いものになりました。第4次報告書では、2100年の平均気温は、温室効果ガスの排出量が最も少ない場合には平均約1.8度、最も多い場合には約4.0度上昇すると報告されており、温暖化の引き金は既に引かれてしまいました。京都議定書第一約束期間(2008年~2012年)がはじまった今、全世界において国や業種を問わず、温室効果ガス削減のためのあらゆる努力をしていかなければなりません。

ウッドマイルズって何? 

ウッドマイルズは、森林・木材・建築関係者を主体とする、主に建築物に使用される木材の調達に関する1つの取組です。詳しくは、今後少しずつお伝えしていきます。まずは、なぜウッドマイルズという考え方が出てきたのかその背景をお伝えしていきたいと思います。 

木材はなぜエコマテリアル?

  木材が育成される森林は、その成長過程において多くの二酸化炭素を吸収し、木材となってからも炭素を固定し続けます。木材は再生可能な天然資源であり、製造エネルギーが極めて少ない建材の一つとしても知られています。このような点から、環境にやさしい材料「エコマテリアル」と呼ばれることもあります。また、化石燃料に依存する社会からの脱却の一つの試みとして、木材等の生物資源に着目した「バイオマスエネルギー」についても注目を集めています。
 
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住宅1棟当りの炭素固定量 

 現在の森林の状況や私たちの木材消費のままでは、環境にやさしい木材を生かすことが非常に困難です。世界の森林減少や違法伐採問題など、「木材を使うことが環境にやさしい」ということに対して疑問を持つ方も多いはずです。  ウッドマイルズ2.jpg

住宅1棟当りの炭素放出量

 適切に持続可能な森林経営が行われていることを証明する森林認証制度や、合法性を証明する合法木材証明制度など、様々な取組が始まっていますが、木材の生産者・消費者に限らず、私たちが一丸となって、森林や木材をめぐる様々な問題を解決していくことが、今求められています。
 家造りを通して私達ができることはまだまだあると考えております。アップルホームも不足しているところがありますが、家づくりを通して住む方と地球がより健康になれるよう努力してまいります。
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