WELL+

2025.10.28

「木を知って選ぶ」——WELL+の八溝材工場見学という取り組み

八溝山の森から工場・現場へ——WELL+の八溝材が家づくりの材になるまでを描いたイラストマップ

アップルホームのWELL+では、家づくりをご検討中のご家族と一緒に、八溝山系の木のふるさとと製材工場を訪ねる見学会を年に1〜2回行っています。森で育まれた木が丸太になり、乾燥・加工を経て、柱・梁・床やカウンター材として生まれ変わるまでを、五感で学べるプログラムです。イベント告知ではなく、WELL+の恒常的な取り組みとしてご紹介します。

八溝の原木ヤードで説明を受ける参加者

丸太の魚鱗皮むきが印象的な原木ヤードにて

1. なぜ「産地で学ぶ」のか——暮らし心地に直結する理由

私たちが採用する自然素材は、見た目の心地よさだけでなく、温熱・湿度・手触りなど暮らしの質に直結します。現地で学ぶことで、木の育ち・含水率・乾燥・等級・加工が住まいの快適性とメンテナンス性にどのようにつながるかをご自身の目で確かめられます。とくにWELL+の平屋や1.5階建てのようにワンフロア滞在時間が長いプランでは、床や造作カウンター、手すりといった「肌に触れる部位」の材料選定が暮らしの満足度を左右します。

  • 丸太の木口で年輪の詰まりや芯の位置を見る
  • 乾燥窯や含水率管理、プレカットの仕口精度を知る
  • 大黒柱やカウンター材を「我が家のために」選ぶ体験
仕上げ材の倉庫で無垢板を選ぶ参加者

表情の異なる一枚板を前に、住まいの物語が始まります

2. 八溝材ってどんな木?——特長とメリット

八溝材は、茨城・栃木・福島の県境にそびえる八溝山の流域で育つスギ・ヒノキのブランド材。肥沃な砂質土壌と急峻な地形により、水分の吸い上げが穏やかで通直に育ちやすく、ねじれや曲がりが少ない素直な丸太が多いのが特長です。スギは構造・造作のいずれにも向き、ヒノキは関西材と比べて硬くキズが付きにくいと言われます。銘木産地に近い品質を保ちつつ価格が安定しているのも魅力です。

ブログ記事「木のコト。」

※自然素材でつくる木のお家と無垢材についてこちらで詳しく説明しています。

木の含水と塗装の浸透を実験で学ぶ

表面仕上げと手触りの違いを体験

3. 見学の見どころ——森から工場、住まいへ

森で知る「循環」

整備された人工林は、地ならし→植林→下刈り→除伐→間伐→主伐という長い手入れを経て、50〜75年かけて良材が育ちます。若い世代の林業従事者が活躍する地域で、伐採後は再び植えて森をつないでいきます。森は良質な木材だけでなく、きれいな水・土砂災害に強い山づくりにも貢献します。

八溝山の杉林で育林と間伐の解説を受ける見学風景

森づくりの循環を現地で学習。下刈りや間伐が通直で良質な丸太を育てます。

工場で知る「品質と効率」

宮の郷工業団地では、乾燥から製材、羽柄・構造プレカット、塗装まで工程が隣接。乾燥にバイオマスを活用するなど環境配慮と品質の均一化を両立し、一棟分の材料展示や屋根パネルなどの実機見学で理解が深まります。授乳室・トイレ等の設備も確保され、ご家族で安心して参加できます。

積み上がる丸太と見学の列

ずらりと並ぶ丸太は迫力満点。生産量と保管体制を実感

八溝材の乾燥窯を前に含水率管理の工程を学ぶ工場見学

乾燥は反り・割れを抑える要の工程。含水率をそろえることで、床材や造作の仕上がりが安定します。

4. 「選べる」体験——大黒柱・カウンター材・造作材

WELL+の見学会では、ご家族の暮らし方に合わせて大黒柱やカウンター材、TVボード天板、洗面カウンターなどの造作材を選べます。家族の節目を支える柱、日常の手触りを作るカウンター。どれも「自分たちの家のために選んだ」という実感が、完成後の愛着に直結します。お子さま連れの参加も多く、木口の匂いを嗅いだり、板の反りを目で追ったり、五感を使って材と向き合えるのが魅力です。

WELL+施工実例

※WELL+の実例で、自然素材の木材がどのように使わているかを詳しくご覧いただけます。

家族で板目・柾目を見比べる

暮らしのワンシーンを形にする「選ぶ」時間

5. 自然素材×高性能の家づくりにどう効く?

無垢材の選定は、WELL+が大切にする高気密・高断熱と矛盾しません。適切な乾燥管理と設計段階での収縮配慮により、内装・造作の美しさと温熱性能を両立できます。例えば、床×含水率カウンター×塗装構造材×強度等級など、用途別に判断軸を明確化。採光計画や気流計画と合わせて総合的に最適化することで、平屋や1.5階建てでも「大空間の心地よさ」と「手入れのしやすさ」を両立します。

WELL+施工実例

※WELL+の実例で、自然素材の木材がどのように使わているかを詳しくご覧いただけます。

無垢材の勾配天井と梁が連なるリビング。含水率を管理した八溝材で、大空間と高気密・高断熱を両立するWELL+の施工例

含水率管理した八溝材(スギ)を適材適所に配し、収縮を見越した納まりで気密を確保。勾配天井×シーリングファンで緩やかに空気を循環させ、広い空間でも温度ムラを抑えます。

6. 八溝材の森と工場見学会の基本フロー

  1. 集合・オリエンテーション(安全説明)
  2. 森の整備・伐採デモの見学
  3. 工場へ移動:原木市場→乾燥→プレカット→仕上げ見学
  4. 一棟分の材料展示/屋根パネル実演/塗装・防水実験
  5. 大黒柱・カウンター材などの選定体験

お問い合わせ

※八溝材の森と工場見学会の開催情報はお気軽にWELL+スタッフへお問い合わせください。

家族で木に触れる体験学習

五感で学ぶことが、住まいへの愛着を育てます

7. 参加者の声(抜粋・要約)

WELL+八溝の森工場見学会のアンケート回答。工程がよく分かり安心できた、スタッフが丁寧で子どもも学べた等の感想が記載

参加されたM様ご家族のアンケート(原文/掲載許可済・個人情報はマスキング)。伐採から製材・加工までの流れが理解でき安心できた、スタッフの説明が丁寧で子どもも楽しめた——といった声が寄せられました。

  • 「伐採から製材・加工まで一連の流れがよく分かり、安心して家づくりを任せられると感じた」
  • 「工場スタッフの丁寧な説明と温かい雰囲気が印象的。子どもも飽きずに学べた」
  • 「大黒柱選びが思い出になり、完成後の暮らしがより楽しみになった」

8. よくある質問(Q&A)

Q. 大黒柱やカウンター材は本当に選べますか?
A. はい。用途やサイズ、節の雰囲気、板目・柾目などをご説明しながらお選びいただけます。住まいの間取りやインテリア計画と合わせて担当がご提案します。
Q. 無垢材は反ったり割れたりしませんか?
A. 含水率を管理した上で部位に応じた乾燥・塗装・納まりを採用し、収縮を前提に設計します。床やカウンターはお手入れも含めた仕様をご案内します。
Q. 子ども連れでも大丈夫?授乳室やトイレはありますか?
A. はい。会場には授乳室・トイレなどの設備があり、ご家族で安心してご参加いただけます。当日の安全配慮についても事前にご案内します。

9. 関連リンク

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