2026.02.19
注文住宅の住宅ローン事前審査で落ちる原因と対策|信用情報・借入・勤続

事前審査のつまずきポイントを原因別に整理します。
住宅ローンの事前審査で落ちる原因は、たいてい「信用情報」「借入状況」「勤続(収入の見え方)」のどれかです。注文住宅は金額が大きくなりやすいぶん、申込前の整え方で結果が変わりやすいので、ポイントを原因別に確認していきましょう。
埼玉県西部(狭山・所沢・入間周辺)で注文住宅をご検討の方向けに、住宅ローンの事前審査で落ちる主な原因と、通過率を上げるための対策をわかりやすく整理します。
結論(先に3行で)
- 事前審査に落ちる原因は「信用情報・借入・勤続」の3系統に分けて点検すると、改善点が見つかりやすいです。
- 返済負担率の目安を意識し、クレジットカードやカードローンの整理を先に進めると、審査の見え方が整います。
- ただし基準は金融機関ごとに差があるため、転職直後や健康面に不安がある場合は商品選びも含めて早めに相談するのが安全です。
住宅ローンの事前審査とは?注文住宅で重要な理由
住宅ローンの審査は一般的に「事前審査(仮審査)」と「本審査」の2段階です。事前審査は、申込者の返済能力を中心に、希望額の融資が可能かどうかを早い段階で確認するものです。
注文住宅の場合、土地代・建物代・付帯工事・外構・諸費用など、費用の内訳が多くなります。「借りられるか」だけでなく「無理なく返せるか」を同時に整えることが、家づくりを安全に進めるコツです。
事前審査と本審査の違い
事前審査は、本人の属性(年齢、勤続、収入、借入状況、信用情報など)をもとに、融資の目安を出すイメージです。本審査では、提出書類が増え、物件の内容(担保評価)や申告内容の整合性なども含めて、より細かく確認されます。
事前審査に通っても、本審査で条件変更や追加確認が入ることがあります。ただ、事前審査の段階で「落ちる原因」を潰しておくと、後戻りが減ります。
注文住宅は「金額が動く」前提で準備する
注文住宅は、打合せが進むほど仕様が固まり、見積りが更新されます。ここで大事なのは、事前審査を「最大額で通す」よりも「現実的な計画で通す」という考え方です。
- 見積りの上振れが起きても、家計が破綻しない余白を残す
- 「建物本体」だけでなく付帯工事や諸費用も含めた総額で考える
- 車の買い替えや教育費など、今後の支出イベントも織り込む
※審査基準は金融機関や商品により異なります。ここから先は「よく見られやすいポイント」を中心に整理します。
落ちやすさを左右する判断基準(信用情報・借入・勤続)
国土交通省の調査から見る審査基準

※国土交通省「令和6年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」
完済時年齢や借入時年齢、健康状態などが上位に並びます
参考:国土交通省「令和6年度 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書(PDF)」
金融機関が考慮しやすい項目(グラフの読み方)
「令和6年度調査結果(N=974)」のグラフでは、金融機関が融資判断で考慮する項目の比率が示されています。上位には、次のような項目が並びます。
- 完済時年齢:98.4%
- 借入時年齢:96.0%
- 健康状態:95.1%
- 年収:93.4%
- 勤続年数:93.2%
- 担保評価:90.5%
- 金融機関の営業エリア:90.5%
- 返済負担率:90.3%
つまり、事前審査でつまずきやすいのは「年齢・健康(団信)」と「収入・勤続」と「借入(返済負担率・信用情報)」の組み合わせです。原因は一つではなく、合算で不利に見えるケースが多いので、順番に整えていきます。
信用情報:延滞・リボ・携帯分割が足を引っ張る
信用情報とは、クレジットカードや各種ローンの契約・利用・返済履歴のことです。住宅ローンの事前審査では、信用情報機関への照会を通じて、延滞や多重申込などがないか確認されます。
「自分は大丈夫」と思っていても、携帯電話の端末代の分割払い、サブスクの引落し遅れ、リボ残高などが影響することがあります。
- 支払いの遅れ(延滞)がないか
- リボ払い・分割払いの残高が家計に対して重くないか
- キャッシング枠付きのカードを複数持っていないか(使っていなくても枠が意識される場合があります)
- 短期間にクレジット契約を増やしていないか
不安がある場合は、信用情報の開示請求で「事実」を確認するのが確実です。原因が見えれば、対処(完済、枠の整理、申込タイミングの調整など)に落とし込めます。
借入状況:返済負担率と「見えない借金」に注意
事前審査では、住宅ローン以外の返済も含めて、返済の余力が見られます。ここでよく出てくる考え方が返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)です。
目安として20〜25%程度が無理のない範囲と言われることが多い一方で、家族構成や生活費、教育費、車の保有状況などで適正値は変わります。大切なのは「審査に通るか」より「返せるか」です。
- 車のローン、教育ローン、カードローン、奨学金などは合算されやすい
- クレジットカードのリボ残高は、月々の返済が小さく見えても総額が重い
- 使っていないキャッシング枠が多い場合、見え方が不利になることがある
対策はシンプルで、住宅ローン以外の返済を先に軽くすることです。完済が難しい場合は、借入希望額を調整したり、返済期間の設計を見直したりして、家計が耐えられる形に寄せます。
勤続・収入:転職直後や雇用形態の見え方
勤続年数は、金融機関にとって「収入が今後も継続するか」を見る材料です。一般論として、転職直後は審査が厳しくなる傾向があります。ただし、同業種のキャリアアップ転職や、収入の安定性が説明できる場合は、相談次第で進め方が見えることもあります。
- 転職したばかり:勤続が短い点が不利に見える可能性
- 契約社員・派遣・歩合比率が高い:収入の再現性が厳しめに見られる可能性
- 自営業:年収のブレが大きいと見られやすく、確認書類が増えやすい
対策は、「実態の安定」を書類で説明できる状態にすることです。会社員なら源泉徴収票や見込み年収の根拠、自営業なら確定申告や決算の整合性など、提出物の準備がポイントになります。
年齢・団信:完済時年齢と健康状態の壁
添付グラフでも最上位にある通り、完済時年齢は非常に重視されやすい項目です。長期返済を組むほど、完済時年齢が上がるため、希望額や期間の調整が必要になることがあります。
また、多くの住宅ローンでは団体信用生命保険(団信)への加入が条件です。健康状態によっては加入が難しい場合があり、その場合は商品選び(団信の条件が異なる商品など)も含めて検討が必要です。
※健康状態や加入条件は個別性が高い領域です。該当しそうな場合は、早めに金融機関・専門家へ相談し、選択肢を広げておくのが安全です。
原因別の対策をどう選ぶ?(A/B比較)
民間銀行ローンとフラット35の考え方

原因により、選ぶべき商品が変わることがあります
「どこで申し込むか」は、原因によって相性が変わります。たとえば団信の条件や審査の見え方がポイントになる方は、商品選択が重要です。
| 比較 | 民間銀行ローン | フラット35(代表例) |
|---|---|---|
| 金利タイプ | 変動・固定など商品が豊富 | 原則固定(商品設計により異なる) |
| 団信 | 加入が条件になることが多い | 任意の場合がある(商品条件による) |
| 向きやすい例 | 信用情報・属性が整っていて金利を重視したい | 長期固定で計画を固めたい/団信の条件が気になる |
| 注意点 | 審査基準・条件に差がある | 物件要件や手続き条件の確認が必要 |
「どれが正解」というより、自分の課題(信用情報・借入・勤続・団信)に対して、通りやすい設計に寄せるのが現実的です。
単独ローンとペアローン・連帯債務の使い分け
希望額に対して収入が届きにくい場合、世帯としての借入設計を見直す方法があります。代表例がペアローンや連帯債務などです。
- 単独ローン:管理がシンプル。審査は申込者の属性に寄りやすい
- ペアローン:夫婦それぞれで借入。控除や団信の設計が絡むため、全体設計が重要
- 連帯債務・連帯保証:商品により扱いが異なるため、条件確認が必須
「借りられる形」より先に「返せる形」を決めることが大切です。毎月の固定費が上がりすぎると、家が完成した後の暮らしが苦しくなります。
よくある失敗と対策(3つ)
申告の漏れ・ズレで信用を落としてしまう
事前審査で意外に多いのが、申告内容と実態のズレです。悪意がなくても、情報の不一致は「確認が必要」と判断されやすくなります。
- 借入(車、カードローン、リボ残高など)を把握しきれていない
- 勤務先情報や入社年月の記載ミス
- 年収の申告が「額面」と「手取り」で混ざっている
対策は、申込前に「借入の棚卸し」をして、数字を揃えることです。クレジットカードの明細やローン残高を一度整理しておくと、申告の精度が上がります。
クレカ整理を後回しにして審査の足を引っ張る
クレジットカードは、便利な一方で「枠」や「残高」が審査の見え方に影響しやすい領域です。特に、キャッシング枠やリボは注意点になりやすいです。
- 使っていないカードが複数枚ある
- リボ残高がある(少額でも積み上がる)
- キャッシング枠が大きいまま放置している
対策は、不要なカードの整理、枠の見直し、リボ残高の完済(または圧縮)です。すぐに完済できない場合でも、状況を把握して計画を立てるだけで、次の一手が決めやすくなります。
事前審査後に新たな借入や転職をしてしまう
事前審査を通過した後でも、状況が変わると見え方が変わります。たとえば新規の借入、クレジット契約の増加、転職などは注意が必要です。
対策は「審査が終わるまで、金融行動を増やさない」ことです。車の買い替えや家電の分割購入など、時期をずらせるものは計画的に後ろへ寄せるのが安全です。
住宅ローン事前審査のFAQ(よくある質問)
- 住宅ローンの事前審査は何日くらいかかりますか?
- 金融機関や申込方法によって異なりますが、数日程度で結果が出るケースが多いです。書類不備や確認事項があると長引くことがあります。
- クレジットカードのリボ残高があると落ちますか?
- 必ず落ちるとは限りませんが、返済負担率の悪化や信用情報の見え方に影響する可能性があります。残高の圧縮や整理で改善しやすい項目です。
- 勤続年数が短い(転職したばかり)場合の対策は?
- 同業種の継続性や収入の安定性を説明できるかがポイントです。申込タイミングの調整、頭金増額、商品選びなど複数案で検討すると前に進めやすいです。
- 車のローンや奨学金があると不利になりますか?
- 住宅ローン以外の返済も合算されやすいため、返済負担率が上がると不利になりやすいです。完済・繰上返済・借入額調整などで整えるのが基本です。
- 事前審査に落ちたら、すぐ別の銀行に申し込んでいい?
- 焦って連続申込をすると不利に見える可能性があります。原因の当たり(信用情報、借入、勤続など)を整理してから、相性のよい金融機関や商品で再検討するのがおすすめです。
関連リンク(住宅ローン・注文住宅)
さらに詳しく確認したい方は、次のページもあわせてご覧ください。
参考:住宅ローン審査の基礎知識(外部)
住宅ローンの相談ができるスタッフを見る
アップルホームの注文住宅ページ
注文住宅は「建物」だけでなく「土地・総予算・ローン設計」がセットです。事前審査に不安がある方ほど、先に全体像を整理すると進めやすくなります。
