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2026.01.11

注文住宅で猫と暮らす家づくり|愛猫と快適に暮らす安全設計7つのコツ

注文住宅で猫と暮らすリビング|愛猫と家族がくつろぐ住まい

猫も家族も、安心してのびのび暮らせる住まいへ。

愛猫と一緒に暮らすことを前提に注文住宅を考えると、間取りの自由度が大きい分だけ「最初に決めるべきポイント」も増えます。後から対策しようとしても、玄関の区画や換気経路、窓まわりの納まりは簡単には変えられません。

この記事は、愛猫との暮らしを考えている方向けに、脱走・誤飲・落下といった安全面、トイレのにおい・抜け毛など日常の困りごと、キャットウォークや日向ぼっこスペースといった“猫らしさ”を満たす工夫を、設計の順番に沿って整理します。

まず押さえたい「7つの設計ポイント」

猫と暮らす注文住宅は、猫のための工夫だけを増やすより、家族の暮らしも一緒にラクになる形に落とし込むと成功しやすいです。結論として、次の7点を意識すると後悔が減ります。

  • 玄関と窓の「逃げ道」をつくらない(脱走対策は最優先)
  • トイレは「場所×換気×掃除性」で決める(砂より先に計画)
  • 床・壁は「滑りにくさ」「耐傷性」「拭きやすさ」を重視
  • 上下運動は“棚の点”ではなく“ルート”として設計
  • 誤飲・感電を減らす収納と配線計画
  • 多頭飼い・来客・災害時まで想定(運用ルールも設計)
  • 家事動線・温熱環境と両立(猫は床付近で過ごしやすい)

猫の性格・年齢で「正解」が変わることを知っておく

若い猫ほど“想定外”が起きやすい

猫はジャンプ力が高く、好奇心も強い生き物です。若い猫ほど行動範囲が広く、想定外の場所に登ります。そのため、間取りを考える時は「行ってほしくない場所を増やさない」よりも、「行っても安全なルートを用意する」発想が役立ちます。

シニア期は段差と滑りやすさが負担になりやすい

一方で、シニア期は段差が負担になることがあります。キャットウォークの高さやステップ間隔、床の滑りやすさは、将来の負担軽減にもつながります。今は元気でも、10年単位で一緒に暮らす前提で「変えられる余白」を残すと安心です。

猫の居場所をつくったリビングの一角|家族の目が届く距離感

猫が落ち着ける場所があると、家族も暮らしやすくなります。

脱走を防ぎつつストレスを減らす「玄関・窓まわり」

玄関は“もう一枚の区画”で管理しやすくなる

脱走対策で最も効果が大きいのは玄関です。玄関を開けた瞬間に室内が見える間取りだと、猫は反射的に外へ飛び出しやすくなります。おすすめは、玄関と居室の間に「もう一枚」建具(引き戸など)を設ける方法です。

土間収納を介して引き戸を付ける、ホールを設けて建具で仕切るなど、家族の使い勝手に合わせて選べます。玄関で荷物を出し入れする時間が長いご家庭ほど、この区画があると安心です。

窓は「開け方の習慣」とセットで考える

夏場に窓を開ける習慣がある場合、網戸は必ず外れ止めやロックの確認が必要です。高窓やすべり出し窓は脱走を減らしやすい一方、換気量が不足しないよう計画換気とのバランスを見ます。ベランダへ出られる掃き出し窓は、猫が興奮して網戸に体当たりすることもあるため、開閉ルールを家族で統一すると安心です。

猫の脱走対策になる玄関ホールの引き戸|二重区画の間取り例

玄関と居室の間に建具を1枚増やすだけで、安心感が変わります。

トイレ・におい対策は「場所」と「換気」で決まる

トイレは“隠しすぎない”ほうが管理しやすい

トイレのにおい対策は、砂の種類以前に「場所」と「換気」で決まることが多いです。リビングの近くに置くと掃除はしやすいですが、来客時に気になりやすいという悩みが出ることがあります。逆に、廊下の奥に押し込むと換気が弱くなり、においがこもりやすくなります。

おすすめは、家族の動線上にありつつ視線から少し外れる位置です。たとえば洗面脱衣室の手前、ユーティリティの一角、階段下スペースなどが候補になります。

換気は「掃除できる位置」まで含めて検討する

ここで重要なのが換気の取り方で、24時間換気の計画に加えて、トイレコーナーの近くに局所換気(換気扇)を配置できると管理が楽になります。また、給気口やフィルターが「掃除しにくい位置」だと、放置されて換気量が落ちる原因になります。“掃除できる位置か”まで含めて確認してみてください。

床は「拭きやすさ」だけでなく「滑りにくさ」も優先

床は掃除性と防水性も大切です。猫砂が散らばると巾木や隙間に入り込みやすいので、見切りや段差を減らす工夫が有効です。ただし、艶の強い仕上げは滑りやすくなることがあるため、猫の足腰を考えると慎重に選びましょう。

猫トイレの設置に適したユーティリティの一角|換気と掃除性を両立

猫のトイレは「場所×換気×掃除性」を最初に決めると失敗が減ります。

爪とぎ・抜け毛に強い「素材選び」の考え方

床材は“硬さ”より「滑りにくさ」と「補修のしやすさ」

素材選びでは、見た目の好みよりも「滑りにくさ」「耐傷性」「メンテナンス性」を優先する考え方が失敗を減らします。無垢材の質感は魅力ですが、爪の引っかき傷が“味”として出やすい点は理解しておくと安心です。多少の傷を味として受け入れるのか、補修しやすさを優先するのか、家族の価値観で決めるのが現実的です。

壁は腰壁・強化クロス・家具配置で“被害を限定”できる

壁は、爪とぎの習慣がある猫なら腰壁を検討すると安心です。傷つきやすい場所を限定でき、補修もしやすくなります。クロスを選ぶ場合は、表面強化タイプや拭き取りやすいタイプが候補です。また、爪とぎポイントを誘導する家具配置にすると、壁へのダメージを減らせることがあります。

掃除が続く家は、段差と収納で決まる

抜け毛対策として、掃除機が掛けやすい巾木形状や、ロボット掃除機が通れる段差の少なさも重要です。玄関や廊下に掃除道具の定位置を作ると、気づいた時にすぐ掃除でき、結果として“きれいが続きやすい家”になります。

猫と暮らす家の床材と壁材|掃除しやすく傷が目立ちにくい仕上げ例

素材は見た目だけでなく、滑りにくさ・耐傷性・お手入れ性をセットで選びます。

キャットウォークは“点”より“ルート”として考える

上下運動が自然に生まれる回遊ルートが理想

猫の満足度を上げる工夫として、キャットウォークや出窓のような“高い居場所”は人気です。ポイントは、単体の棚を増やすのではなく、移動できるルートとして設計することです。リビング→窓辺→寝室前、というように回遊できると、上下運動と探索欲求を満たしやすくなります。

風・音・視線の“逃げ場”を用意しておく

猫は風が直接当たるのを嫌がることがあります。エアコンの吹き出し方向、サーキュレーターの置き場、ドアの開閉ルールまで含めて、猫が落ち着ける“風の当たりにくいゾーン”をつくると安心です。

キャットウォークと窓辺の居場所|猫が上下運動できる回遊ルート

棚を増やすより、移動できる“ルート”をつくると満足度が上がります。

誤飲・感電を減らす「収納」と「配線」の整え方

危険物は“片付けやすい場所”に集約する

誤飲・事故を減らすには、間取りよりも収納計画が効く場面があります。輪ゴム、紐、ヘアゴム、薬、サプリ、針や画鋲などは、猫が遊び道具と勘違いしやすい代表例です。キッチンや洗面の引き出しは、チャイルドロックの考え方を猫にも応用し、開けられにくい金物を選ぶと安心です。

延長コードを減らすとリスクも減る

配線は、コンセント位置と家具配置を同時に決めるのがコツです。
コードが床に這うと噛み癖のある猫は狙いやすく、感電や火災につながる可能性も否定できません。テレビボード背面にコンセントをまとめる、床近くのコンセントを増やして延長コードを減らす、ケーブルを通す配線ルートをつくるなど、設計段階での対策が有効です。

猫の誤噛み対策になる配線計画|コードを隠せるテレビボード周り

延長コードを減らし、コードが床に出ない計画にすると安心です。

来客・多頭飼い・災害時まで想定すると後悔しにくい

来客時に“避難できる部屋”があると運用がラク

来客や工事・点検など、普段と違う環境は猫のストレス要因です。玄関から離れた場所に、音と匂いが届きにくい“避難部屋”をつくると、来客時の管理が楽になります。普段は書斎や家事室として使い、必要な時だけ猫の退避スペースにする発想だと無駄がありません。

備蓄・キャリー置き場は「収納計画」で決める

災害時の備えも、注文住宅なら計画しやすい要素です。キャリーケースの置き場、フード・猫砂の備蓄棚、停電時の暑さ寒さ対策などは、収納に余裕があるほど現実的になります。避難の際に猫を探し回らないよう、隠れ場所が多すぎない間取りにすることも一つの考え方です。

打ち合わせで迷わないための「決める順番」

ここからは、打ち合わせで迷いがちなポイントを、もう少し具体的に掘り下げます。ポイントは「一度決めたら変えにくいもの」から順に決めることです。玄関の区画、窓の種類と配置、換気の経路、コンセント計画は後戻りが難しいため、猫との暮らしを優先して早めに方向性を固めるのがおすすめです。

一方で、キャットタワーの置き場やベッドの位置、爪とぎの設置場所などは、入居後に調整しても間に合います。最初から作り込みすぎて“使われない設備”になるより、暮らしながら最適化できる余白を残す方が、猫にも家族にも合いやすいです。

打ち合わせの場では、次の3点を言語化しておくと設計が進みやすくなります。
①家族が譲れないこと、②猫のために最優先したいこと、③後からでも良いこと。
この3点が整理できると、予算配分も納得しやすくなります。

猫と人の快適性を両立する関連商品「catwell」

猫と暮らす注文住宅では、“猫のため”と“家族のため”を別々に考えると破綻しやすくなります。
たとえば脱走を防ぐ建具は家族の防犯性にもつながり、掃除しやすい床は育児や共働きの家事負担も減らします。暮らし全体の質を上げる視点で、優先順位を整理していきましょう。

WELL+の「catwell」では、猫の居場所づくりや素材選びなど、猫と人の快適性を両立する考え方をまとめています。
具体的なイメージを固めたい場合は、まずは関連ページを見ながら「今の暮らしで困っていること」「新しい家で叶えたいこと」を書き出すと、打ち合わせがスムーズになります。

catwell(猫と暮らす家)を詳しく見る

※リンク先は別ドメイン(WELL+)です。情報収集用にご活用ください。

よくある質問(Q&A)

Q. トイレはどこに置くのが正解ですか?
A. 正解は1つではありませんが、まずは「換気が取りやすく、掃除が続く場所」を優先すると失敗が減ります。
家族の動線上にありつつ視線から外れる位置(ユーティリティの一角など)が候補です。
Q. キャットウォークは最初から作り込むべきですか?
A. 使い方は猫によって差が出ます。まずはリビングの一角など「使われやすい場所」に小さく設け、
将来増設できるよう下地だけ先に入れる方法も現実的です。
Q. 床材は「傷が付かないもの」を選べば安心でしょうか?
A. “傷が付かない”を前提にするとギャップが出やすいです。滑りにくさ・拭きやすさ・補修のしやすさをセットで見て、
ご家族が「どこまで許容できるか」を基準に選ぶと納得しやすくなります。
Q. 来客が多いのですが、猫のストレスを減らすコツはありますか?
A. 玄関から離れた場所に“避難できる部屋”があると運用がラクです。普段は書斎や家事室として使い、来客時だけ猫を落ち着かせると、
家族も猫も無理が少なくなります。

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関連リンク・次のステップ

図面を見ながら検討したい方は、まず「今の住まいで困っていること」を3つだけ書き出し、優先順位順に相談するとスムーズです。その上で、次のリンクもあわせてご活用ください。

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相談・お問い合わせ

チェックの目安:①玄関を開けた時に猫が1秒で外に出られる経路がないか、②網戸が外れないか、③トイレ近くに排気があるか、④段差が掃除の妨げにならないか、⑤コードが床に出ないか、⑥来客時の避難部屋があるか、⑦キャリーと備蓄の置き場があるか。

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