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日本の森林と木材自給率 埼玉の注文住宅は地域の木で作ろう!

世界の森林面積の変化

 世界中で、毎年日本の国土の約1/3(1,200万ha)の面積の森林が減少しています。東南アジアや中南米、アフリカなどの熱帯林の減少に加え、近年ではロシアなどの温帯林の減少も叫ばれています。
 私たちは、社寺や住居、家具や道具、薪など、昔から生活の中で多くの木材を使ってきました。高度経済成長と共に、あらゆるものが化学製品になったかに見えますが、依然として多くの木材や木質資源を消費しています。住宅は現在でも6割が木造であり、木材(用材)の需要量は年間約8,500万m3、木材チップを主原料とする紙製品は年間約3,000万トン、割箸に至っては年間約250億膳が消費されています。
 北米(アメリカ・カナダなど)、南洋(東南アジア・パプアニューギニアなど)、北洋(ロシアなど)、南米(ブラジル・チリなど)、欧州(フィンランドなど)、ニュージーランド、オーストラリアなど、私たちは世界中のあらゆるところから、木材や木質資源を調達しています。世界の森林減少に拍車を掛けている違法伐採問題がありますが、ロシアやインドネシアなどから中国を経由する違法伐採木材の日本への輸入量も増加していると推測されており、世界の森林に対する私たちの責任は少なくありません 
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日本の森林

 日本は緑の列島とも言われるほど森林資源の豊かな国です。国土面積に対する森林面積の割合(森林率)は64%で、世界的にも有数の森林保有大国です。日本の森林は、木材を生産する人工林が4割、かつては里山として利用されていた天然林(薪炭林)が4割、残りの2割が原生林です。大部分が人間との関わりの中で保たれてきた森林なのです。森林は私たちの命の源であり、雨水をしっかりと土壌に蓄えておく水源かん養、土砂崩れなどの自然災害防止、川の水をきれいにする水質浄化、大気中の二酸化炭素等を取込む大気浄化、町の人々や子供たちのレクリエーション、生物種保護など、今でもとても多くの公益的機能を発揮しています。 ウッドマイルズ5.jpg

日本の森林の現状

一見緑豊かな森林も一歩中に入ると、特に人工林では暗く荒れた世界が広がっています。林業の低迷により管理放棄された森林です。適切な間引きがされない管理放棄された森林の木々は、細い幹のまま太陽を求めて上へ上へと伸びていき、その結果、いわゆるモヤシ状の過密林となり、風や雪などに耐えられない危険な山が増大しています。

世界の森林率と木材自給率

 戦時中、木材は貴重な資源であり、至るところではげ山になっていた日本の山を再生し、木材資源を復興させるべく、戦後、国をあげて拡大造林が行われました。「木を植えれば儲かる!」という時代です。ところが、木は植えてから木材になるまで数十年かかるため、戦後急増する木材需要に対応すべく、昭和32年~39年にかけて木材の輸入自由化が行われ、多くの輸入材が入ってきました。そして、外材輸入が本格化する一方で、日本の林業や木材業は整備や合理化が遅れ、現在日本の木材自給率(用材)は20%まで落ち込んでいます。(用材:製材用、パルプ・チップ用、合板用、その他の用材で、しいたけ原木や薪炭材は含まれない)。

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日本の森林蓄積量の推移

 わが国の森林は全国各地で不健康な状態で蓄積を続けています。今後、世界の人口増加と環境破壊が進むにつれ、木材に限らず、食料や燃料などの取り合いが世界中で起こるとも言われています。自国にふんだんに森林資源がありながら、私たちは輸入材を使い続けています。一刻も早く私達の木材消費を、国産材や地域材へシフトすることが求められております。
 一般的に国産材は輸入材に比べ高価となるために、国産材の消費量が伸びないのだと考えられます。アップルホームの注文住宅は、国産材使用率が95%以上です。国産材を使用することでのコストアップは、独自の流通を確保するこで抑えることが可能となっております。ただ、一部輸入材に依存してる部分もありますので、引き続き国産材へシフトする努力を続けてまいります。
 
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