総合

2026.01.12

シューズクローク付き注文住宅で玄関が整う!失敗しない収納動線計画

玄関は、家族全員が毎日必ず通る場所です。だからこそ、片付けの負担が少しでも増えると、靴・砂・雨具・上着・部活道具などが溜まりやすくなります。シューズクロークは「収納を増やす」だけでなく、玄関の使い方そのものを整える設備として考えると、満足度が上がりやすいです。

本記事では、顕在層の方(具体的に間取りを検討している方)に向けて、シューズクロークのタイプ・広さの目安・換気やにおい対策・照明計画・失敗ポイントまで、注文住宅の実務目線で整理します。

シューズクロークのある注文住宅の玄関収納と家族動線

玄関が散らからない、シューズクロークのある暮らし。

シューズクロークが「効く」家と、効きにくい家の違い

シューズクロークが活躍するかどうかは、収納量よりも動線とルールが自然に決まるかで差が出ます。家族の行動に合っていないと、結局は玄関に靴が並び、クロークは「たまに使う物置」になりがちです。

活躍しやすい家の共通点

  • 玄関に入ってすぐ「しまう場所」が見つかる(迷わない)
  • 帰宅後の流れに沿って、手洗い・上着掛け・荷物置きがつながる
  • ベビーカーや外遊び道具など「床置きになりやすい物」の定位置がある
  • 換気・照明が整っていて、におい・湿気・暗さのストレスが少ない

効きにくい家で起きやすいこと

  • 入口が狭く、扉や靴の出し入れがストレスになり使わなくなる
  • 棚だけで設計し、長物・ベビーカー・アウトドア用品が行き場を失う
  • 換気を後回しにし、におい・カビが心配で物を置きたくなくなる
  • 家族の靴の量が想定より増え、数年で破綻する

ここから先は、上の「効きにくい要因」を避けながら、家族構成とライフスタイルに合わせて設計する方法を具体化していきます。

注文住宅のシューズクローク:代表的な4タイプ

シューズクロークは大きく分けて4つの考え方があります。どれが正解というより、土地条件や玄関の広さ、生活動線の優先順位で向き不向きが変わります。

1) ウォークイン型(出入口1つ)

玄関脇に入口を1つ設け、クローク内でUターンするタイプです。最も採用しやすく、玄関ホールの形に合わせて計画できます。棚の量を確保しやすい一方、出入りが集中すると混雑しやすいので、通路幅が重要です。

  • 向いている:靴の量が多い/玄関をスッキリ見せたい/来客動線を分けたい
  • 注意点:通路幅が狭いと使いにくい(目安は60cm以上、可能なら75cm程度)

2) ウォークスルー型(玄関⇔室内を通り抜け)

玄関からクロークを通って、ホールや洗面へ抜ける「回遊」タイプです。帰宅後に靴や上着を片付け、そのまま手洗いに向かえるため、暮らしが整いやすい傾向があります。設計の要は、通り抜ける人と収納を使う人がぶつからないことです。

  • 向いている:子育て世帯/共働きで時短したい/「ただいま動線」を重視したい
  • 注意点:扉位置・通路幅・照明計画が甘いと、抜け道としてだけ使われやすい

3) 壁面収納型(玄関収納+土間の一部で成立)

広いクロークを作らず、玄関の壁面収納を厚くしたり、土間の一角を棚とハンガーに特化させる方法です。面積を取りにくい土地やコンパクトプランで有効です。ポイントは、収納対象を絞り、増える物は別の場所で受けることです。

4) 玄関+土間スペース拡張型(趣味・作業を含む)

シューズクロークを「収納」だけでなく、土間作業・自転車整備・アウトドア準備など、趣味と絡めて計画する考え方です。使い方が明確なほど、満足度が上がりやすい一方、換気・汚れ対策・音の配慮が必要になります。

シューズクロークの間取りタイプ比較(ウォークイン・ウォークスルー)

生活動線に合わせてタイプを選ぶのがコツ。

広さの目安は「畳数」より、収納したい物の棚割りで決める

シューズクロークは「1〜2畳が人気」といった情報もありますが、同じ畳数でも使い勝手は大きく変わります。先に何をどれだけ置くかを棚割りで整理し、通路幅が確保できるかで判断するのが確実です。

まずは「置きたい物」をリスト化する

家族構成によって増えやすいのは、靴そのものよりも「玄関に集まる周辺アイテム」です。次のように分類すると、過不足が見えやすくなります。

  • 靴(毎日/季節):通勤靴、子ども靴、ブーツ、長靴、冠婚葬祭用
  • 外遊び・通学:ボール、縄跳び、砂場セット、運動靴の替え、部活バッグ
  • ベビーカー・三輪車:折りたたみサイズ、出し入れ頻度
  • 雨具:傘、レインコート、長靴、濡れた物の一時置き
  • 防災・備蓄(玄関置き派の場合):ヘルメット、簡易ライト、持ち出し袋
  • コート・上着:花粉対策、濡れたアウターの一時掛け

棚の寸法は「可変」にしておくと寿命が延びる

靴のサイズや収納量は、子どもの成長や趣味で変化します。棚を固定してしまうと、数年後に「入らない」が起こりやすいです。可動棚を基本にしつつ、ベビーカーや長物用に棚を抜ける区画を最初から確保すると、破綻しにくくなります。

通路幅の考え方:家族が並ぶ場面を想像する

朝の出発や雨の日の帰宅は、玄関が混みます。通路が狭いと、片付けのハードルが上がり「とりあえず玄関に置く」が定着してしまいます。目安としては、1人が通るだけなら60cm程度でも成立しますが、すれ違い・しゃがむ・荷物を持つ場面まで考えるなら、可能な範囲でゆとりを見ておくと安心です。

ベビーカーも置けるシューズクロークの土間収納例

床置きアイテムの定位置があると散らかりにくい。

におい・湿気で後悔しないための換気と素材選び

シューズクロークで「盲点」になりやすいのが、においと湿気です。靴は汗や雨で湿りやすく、土間は温度差で結露しやすいことがあります。だからこそ、収納計画と同じレベルで換気計画を扱うことが大切です。

換気は「空気が流れる経路」を作る

換気扇があるだけでは、空気が滞留することもあります。給気(空気が入る)と排気(空気が出る)のバランスを取り、クローク内に空気が通るルートを意識します。例えば、玄関側から入ってクロークから排気する、あるいはクロークに給気が入るようにしてホール側へ抜くなど、設計者と相談しながら決めると良いです。

土間・棚・壁の素材は「掃除と乾きやすさ」で選ぶ

玄関周りは砂や泥が入りやすく、棚板も汚れやすい場所です。拭き取りやすい素材を選びつつ、湿気がこもりにくい工夫をすると安心です。天然素材を使う場合も、仕上げやメンテナンス方法を決めておけば、快適性と扱いやすさを両立しやすくなります。

  • 濡れ物の一時置きは、床や棚の耐水性を意識する
  • カビ対策として、壁面の通気・清掃性を確保する
  • 除湿機やサーキュレーターを置くなら、コンセント位置を先に決める

照明は「明るさ」より「見え方」と「操作性」

シューズクロークは、探し物が起きやすい場所です。奥が暗いと、結局玄関側に物が溜まります。人感センサー照明は相性が良い一方、棚の影ができることもあるため、必要に応じて位置や灯数を調整します。扉を開けた瞬間に全体が見渡せることを目標にすると失敗しにくいです。

換気と照明を確保したシューズクロークの収納棚

におい・湿気・暗さは早めに対策すると安心。

「しまう」を続けられる収納ゾーニングの作り方

シューズクロークは、棚を増やすだけでは片付きません。毎日の行動に合わせて、置く場所が自然に決まるようにゾーニングを作るのがポイントです。

よく使う物は「手前・腰高さ」に集約する

出番が多い靴や雨具は、手前に配置します。奥に入れた物は、想像以上に取り出さなくなります。特に子どもは、手が届かない場所にあると片付けが続きにくいので、家族で共有する靴棚は、子どもの身長も考慮して高さを決めると良いです。

床置きゾーンを「最初から」確保する

ベビーカー、三輪車、灯油缶(置く場合)、スポーツ用品などは棚に乗らないことが多いです。床置きゾーンを後から捻出すると通路が狭くなり、使い勝手が落ちます。最初に床置き面積を確保し、必要なら壁面にフックや有孔ボードなどを組み合わせて、縦の空間も活用します。

上着掛け(ファミリークローク要素)を入れるかどうか

花粉や雨の日を考えると、玄関近くに上着掛けがあると便利です。ただし、上着が増えるとスペースを圧迫しやすいため、別のファミリークロークと役割分担するのも一案です。玄関に上着掛けを設けるなら、通気・においにも配慮し、濡れたコートを乾かせる運用(ハンガーパイプの位置、床の耐水性、換気)までセットで検討します。

上着掛けも備えたシューズクロークのハンガーパイプ

ただいま動線とセットで考えると整いやすい。

失敗しやすいポイントと、設計段階での回避策

ここでは、注文住宅の打合せで実際に起きやすい「あるある」を、回避策とセットで整理します。後から変えにくい内容が多いので、早めの検討がおすすめです。

1) 扉の開き方で、通路が詰まる

玄関収納の扉、クロークの扉、玄関ドアの動きが干渉すると、出入りがストレスになります。引き戸にする、扉位置をずらす、開く方向を調整するなど、平面図上で「人が立つ位置」を描いて確認すると安心です。

2) 棚はあるのに「置けない物」が残る

棚を増やすほど、逆に困るのがベビーカーやスポーツ用品です。棚の一部を抜く、可動棚にする、床置きゾーンを確保するなど、最初から「棚に載らない物」を想定します。目安が分からない場合は、実物の寸法(折りたたみ時の幅・奥行き・高さ)を控えておくと話が早いです。

3) 換気が弱く、においが気になり始める

靴のにおいは、季節や家族の靴の素材で変動します。換気計画が弱いと、後から対策が難しくなることがあります。換気の方式や空気の流れは住宅全体の計画にも関わるため、「クロークの空気をどこへ逃がすか」を設計担当に具体的に確認するのがおすすめです。

4) 収納が分散しすぎて、家族が迷う

玄関収納、シューズクローク、ファミリークローク、納戸…と収納を増やしても、家族が「どこに戻すか」迷うと散らかりやすくなります。玄関周りに置く物は、できれば3カテゴリ程度にまとめ、家族でルールを作っておくと整いやすいです。

シューズクロークは「玄関の見え方」も同時に整える

注文住宅では、玄関の印象づくりも大切です。来客時に視線が集まる場所なので、収納計画が整うと、結果として「玄関が広く見える」「生活感が出にくい」といったメリットにもつながります。

見せる部分と隠す部分を分ける

お気に入りのスリッパや季節の小物など、見せたい物がある場合は、見せる棚を限定し、それ以外は扉やクローク内に集約するとスッキリします。見せる量を決めておくのが、玄関を整える近道です。

玄関ホールの「一時置き」場所を用意する

宅配の段ボール、子どもの連絡袋、鍵、マスクなど、玄関には一時的に置きたい物が出ます。小さなカウンターやニッチ、収納内のトレーなど「置ける場所」を作っておくと、床置きが減り、クロークの運用も安定します。

玄関ホールがすっきり見えるシューズクローク計画の例

隠す収納があると玄関の印象も整う。

アップルホーム注文住宅で相談すると整理しやすいポイント

シューズクロークは、玄関単体で完結する設備ではありません。手洗い・洗面・キッチン・ファミリークロークなどとつながることで、暮らしの整い方が変わります。間取り検討が進んでいる方ほど、次の観点で相談すると整理が早いです。

  • 帰宅動線:玄関→片付け→手洗い→リビングの流れをどう作るか
  • 収納の役割分担:玄関に残す物/室内で受ける物を決める
  • 換気・におい:クロークの空気の逃げ方、湿気が溜まりにくい計画
  • 将来変化:子どもの成長、部活、趣味、ペットなどで増える物を見込む

具体的な間取りの当てはめは敷地条件で変わるため、図面を見ながら「何を置くか」から逆算すると、使いやすい案に収束しやすいです。

アップルホーム注文住宅|商品・家づくり紹介を見る

Q&A:シューズクロークのよくある疑問

Q. シューズクロークの広さは何畳が目安ですか?
A. 畳数よりも「何を置くか」と「通路幅」で決めるのがおすすめです。靴+雨具だけならコンパクトでも成立しますが、ベビーカーや外遊び道具まで入れるなら床置きゾーンを含めて検討すると安心です。
Q. においや湿気が心配です。必ず換気扇は必要ですか?
A. 可能であれば換気計画は入れておくと安心です。靴は湿気を含みやすく、土間は温度差で結露が出ることもあります。換気扇の有無だけでなく、空気が流れる経路(給気と排気)まで含めて相談すると失敗しにくいです。
Q. ウォークスルー型は便利そうですが、デメリットはありますか?
A. 動線が良い反面、通路として通る人と収納を使う人が重なると混雑しやすい点に注意が必要です。扉位置や通路幅、照明の当て方を整えると、通り抜けるだけの空間になりにくくなります。
Q. 子どもが自分で片付けられるシューズクロークにするコツは?
A. 子どもの靴は「低い棚」「手前」「迷わない配置」が基本です。ラベルや収納ボックスで区画を決めると、戻しやすくなります。成長で靴サイズが変わるので可動棚にしておくと長く使えます。
Q. 玄関収納(下駄箱)とシューズクローク、両方必要ですか?
A. どちらか一方でも成立しますが、玄関の見え方を整えたい場合は役割分担が有効です。来客用は玄関収納、家族用や外物はクロークに集約など、使い方を先に決めると過不足が出にくいです。

関連リンク(施工検討を進めるための情報)

シューズクロークは、玄関が整うだけでなく、帰宅後の行動がスムーズになることで、暮らし全体のストレスが減りやすい設備です。もし迷ったら、畳数の話より先に「置きたい物」と「家族の帰宅動線」を具体化してみてください。図面の打合せが一気に進みやすくなります。

アップルホーム公式チャンネル

アップルホームの取り組みや展示場・モデルハウスの雰囲気を動画でご覧いただけます。

無料相談で、玄関収納の「最適解」を一緒に整理しませんか

図面の段階でシューズクロークを整えるほど、玄関が散らかりにくくなり、毎日の出入りがスムーズになります。今の暮らしで困っていること(靴の量、ベビーカー、雨具、上着、帰宅後の流れ)を共有いただければ、敷地条件に合わせて現実的な案に落とし込みやすくなります。

アップルホーム注文住宅で相談する

営業時間9時〜18時

(定休/水曜日)