総合

2026.02.20

在宅中でも油断禁物。住宅の防犯対策:玄関・窓の施錠チェック7項目

在宅中に玄関と窓の施錠を確認する防犯チェックのイメージ

在宅中こそ、玄関・窓の施錠を“習慣”に。

在宅中でも、玄関と窓は「閉めて鍵」までセットにするだけで、防犯の土台がぐっと安定します。最近は閑静な住宅街でも侵入を伴う事件が報道されることがあり、「家にいるから大丈夫」とは言い切れません。今日は、毎日の生活に無理なく組み込める施錠チェックを7つに絞って整理します。

結論(先に3行で)

  • 在宅中の防犯対策は、玄関・窓の「無締り」をなくすことが最優先です。
  • 施錠チェックは「場所」ではなく「行動(入浴・料理・就寝など)」に紐づけると続きます。
  • ただし換気や子どもの出入りが多い家庭は、開け方・鍵の管理ルールを先に決めないと形だけになりやすい

在宅中の施錠とは?今こそ見直したい理由

この記事でいう「在宅中の施錠」とは、外出時だけでなく、家にいる時間も玄関・窓を基本は施錠状態にしておくことです。ポイントは「常に全部を鍵で固める」ことではなく、生活の現実に合わせて無理なく“無締り”を減らすことにあります。

警察庁の防犯情報では、住宅の侵入被害は手口の違いはあっても、形態を問わず無締りが目立つことが指摘されています。まずは「閉めた=鍵までやった」と言える状態を増やすのが、家庭でできる最短ルートです。

玄関ドアの鍵をかける手元(在宅中の施錠チェック)

在宅中も“閉めたら鍵”をセットに

在宅中が狙われる背景

在宅中は、家族の出入り、荷物の受け取り、換気、ゴミ出し、子どもの送迎などで、玄関や窓を「一瞬」開ける場面が増えます。この「一瞬」が積み重なると、鍵がかかっていない時間帯が意外と長くなりがちです。

また、侵入は「深夜だけ」とも限りません。日中でも、在宅ワークや家事で視線が散っていると、玄関や勝手口の気配に気づきにくいことがあります。特に戸建て住宅は、窓や勝手口など“入口候補”が多い分、施錠の抜けが出やすいのが悩みどころです。

「閉めたつもり」をなくす考え方

施錠が続かない原因は、意志の弱さではなく仕組みが生活に合っていないことが多いです。おすすめは、場所ではなく行動に紐づける方法です。

  • 入浴を始める前:玄関・掃き出し窓・浴室窓の状態を一度確認
  • 料理(火を使う時間)に入る前:視線が散る時間帯なので窓の無締りを減らす
  • 子どもの帰宅後:出入りが落ち着いたタイミングで玄関を“基本施錠”に戻す
  • 就寝前:最後に「家の外周」を一周する習慣をつくる

家族が多いほど「誰かが鍵をかけたはず」という思い込みが起こりやすいので、“いつ・誰が・何を”を短く決めておくと安定します。

玄関・窓の施錠チェック7項目

ここからは「在宅中 施錠」を習慣化するためのチェック項目です。すべてを一気に完璧にする必要はありません。まずは今日、1つだけでも“抜け”が見つかれば前進です。

チェックの目安:朝/入浴前/就寝前の3回のうち、まずは1回だけ固定すると続きやすいです。

窓のクレセント錠(締まり金具)を確認している様子

クレセントは“窓を閉める金具”。防犯は補助錠とセットが安心

玄関はワンドア・ツーロックになっているか

玄関は、在宅中でも出入りが多い場所です。基本はワンドア・ツーロック(同じドアに鍵が2つ)が考え方の軸になります。もし鍵が1つだけなら、まずは「施錠を抜けなくする」運用を固め、その次に鍵や金物の見直しを検討するとスムーズです。

  • チェック:鍵が2つある場合、上も下もかける習慣があるか
  • 対策:施錠の合図を決める(例:鍵を回したらドアノブに触れて確認
  • 家づくり目線:玄関周りは照明計画も含めて“見られる・見える”状態をつくると安心感が上がります

ドアチェーン・ガードは「確認用」と割り切れているか

在宅中はインターホン対応が増えます。チェーンやガードは便利ですが、使い方のコツは「開ける前の確認を徹底する」ことです。ドアを少し開けて確認するより、ドアスコープやモニターで確認し、不要なら開けない判断が安全です。

  • チェック:訪問者はモニターで確認してから対応しているか
  • 対策:「宅配です」でも即開けしない(不在票・置き配・再配達で運用する)
  • 家族ルール例:子どもには「大人が出る」「勝手に開けない」を短い言葉で統一

窓のクレセントだけに頼っていないか

窓は換気や採光で開ける機会が多い一方、閉め方が“甘く”なりやすい場所です。クレセント(締まり金具)は窓を密閉する役割が中心なので、「鍵をかけたつもり」になっていないかを見直しましょう。

  • チェック:窓を閉めた後、クレセントを最後まで回しているか
  • 対策:クレセントは「締める」、防犯は「補助錠」の役割分担で考える
  • 注意点:小窓ほど油断しやすいので“閉める動作”を固定化する

掃き出し窓・腰高窓に補助錠を追加できているか

在宅中に多いのが「カーテンで見えないから大丈夫」という思い込みです。掃き出し窓や人が出入りしやすい腰高窓は、補助錠を追加して二段階にすると運用が安定します。難しい工事にしなくても、後付けの補助錠で“ひと手間”を作れるケースがあります。

  • チェック:よく開ける窓ほど補助錠がない状態になっていないか
  • 対策:家族が触れる高さに補助錠をつけ、「閉めたらここまで」を共通化
  • 目安:まずは1番大きい窓(掃き出し窓など)から着手すると効果を感じやすいです
後付けの窓用補助錠

写真は後付け補助錠の例

換気中の小窓・浴室窓の開けっぱなしを防げているか

換気は暮らしに必要ですが、「少しだけ開けたつもり」が実は危ないこともあります。ポイントは、開ける窓を固定し、開け方(幅・時間)を決めることです。浴室窓やトイレ窓などは、家族の生活時間がズレると“誰も気づかない開放”になりやすいので注意しましょう。

  • チェック:換気で開ける窓が毎回バラバラになっていないか
  • 対策:換気用の窓を1〜2箇所に固定し、開ける時間帯を決める
  • 補足:防犯面が気になる場合は、換気方法(窓以外の換気設備の使い方)も見直すと安心感が上がります

勝手口・サービス出入口も同じ基準で施錠できているか

勝手口は、買い物帰りやゴミ出しなどで使うほど「つい無締り」が起きやすい場所です。玄関と同じように、使ったら戻す(施錠状態に戻す)を徹底できるかがポイントです。

  • チェック:勝手口は「出入りの直後」に施錠できているか
  • 対策:動線上に“確認の合図”を置く(例:鍵置き場の位置を固定し、戻す動作で気づけるようにする)
  • 注意点:勝手口付近に踏み台や物置など“足場”になるものがないかも一緒に確認

「鍵の置き場所」と「家族ルール」が決まっているか

最後は仕組みの話です。施錠は、やり方が複雑だと続きません。家族が多いほど、ルールは短く、例外は少なくが基本です。

  • チェック:鍵の定位置が決まっていて、家族全員が知っているか
  • 対策:ルールは3つまでに絞る(例:①帰宅したら玄関を施錠に戻す ②入浴前に外周チェック ③就寝前は全窓確認)
  • 工夫:紙に書くより、「言い回し」を統一する(例:“閉めたら鍵まで”

この7項目は、完璧を目指すより「抜けの傾向」を掴むためのチェックです。1週間だけでも記録してみると、対策の優先順位がはっきりします。

防犯対策は「施錠+ひと工夫」で効率が変わる

住宅の防犯対策は、道具を足すほど安心に見えますが、順番が大切です。まずは施錠(運用)を固める。その上で、必要な場所に“ひと工夫”を足すとムダが減ります。

玄関周りのセンサーライトで夜間の見通しを確保する例

照明は“見せる防犯”。施錠とセットで効果が出やすい

A:施錠の徹底だけでできること

コストをかけずに始められるのが施錠の徹底です。メリットは、今日からできて、家族ルールに落とし込めること。デメリットは、生活が忙しいと抜けが戻りやすいことです。

  • メリット:すぐに始められる/家庭内の再発防止がしやすい/習慣化で効果が出やすい
  • デメリット:人の行動に依存するため、忙しい時期に抜けが増えやすい

対策としては、「行動に紐づける」「最後に触って確認する」「役割分担を決める」の3点が効きます。

B:見せる防犯(照明・見通し)を足す

次に検討したいのが、侵入されにくい環境づくりです。たとえば、センサーライトや見通しの確保は、侵入側にとって“やりにくい”条件になりやすいと言われます。

  • メリット:家族の行動に依存しにくい/夜間の不安が減る/近隣への視認性が上がる
  • デメリット:配置が合わないと効果が薄い/眩しさや近隣配慮が必要/費用が発生することがある

照明・植栽・足場になりそうな物の置き方は、外構計画とも関係します。家づくり段階で“防犯の視点”を入れておくと、後からの追加を減らせます。

どこから始める?優先順位の決め方

迷ったら、次の順で考えると整理しやすいです。

  • 最優先:玄関と大きい窓(掃き出し窓など)の無締りをゼロに近づける
  • 次点:勝手口・浴室窓など、生活動線で抜けやすい場所を“運用で固める”
  • 追加策:照明や補助錠など、抜けが残る場所だけに“ひと工夫”を足す

つまり、防犯対策は「全部やる」ではなく、抜けが起きる場所にだけ、必要な対策を当てるのが現実的です。

C:リフォームで防犯性を高める(窓・玄関・外構)

防犯は新築だけの話ではなく、今のお住まいでもリフォームで強化できます。施錠の習慣化だけでは不安が残る場所や、鍵・建具の経年が気になる場合は、部分的な改善が有効です。

  • :補助錠の追加/開口制限/防犯性に配慮した窓まわりの見直し(内窓を含む)
  • 玄関:ツーロック化/シリンダー交換/ドア交換で施錠性能と操作性を見直す
  • 外回り:センサーライト/門扉やフェンスの見通し調整/足場になりそうな物の配置見直し

建具や鍵の適合は現状によって変わります。まずは現地の状況を確認し、過不足のない対策から進めるのが安心です。

よくある失敗と対策(3つ)

ここでは、在宅中の施錠チェックを始めた家庭で起きやすい“つまずき”を3つに絞って、原因と対策を整理します。

失敗1:「ちょっとだけ」と玄関を無締りにする

失敗:ゴミ出し、庭の水やり、荷物の積み下ろしなどで玄関を無締りにし、そのまま忘れる。

原因:行動が短いほど「戻ったら鍵をかける」工程が抜けやすい。家族がいると「誰かがやったはず」になりやすい。

対策:短い外出こそ「戻った瞬間に施錠」を固定し、玄関ドアに触れて確認する動作までセットにする。

失敗2:訪問者を確認せずにドアを開ける

失敗:「宅配」「点検」などの言葉だけで反射的にドアを開ける。

原因:家事中・育児中は判断が急ぎがちで、確認の工程が省略される。

対策:ドアを開ける前に「モニター確認→必要ならチェーン越し→不要なら開けない」を家族の共通手順にする。置き配や再配達も前提にしておく。

失敗3:窓の開放と在宅施錠が両立できない

失敗:換気のために窓を開けたまま、別の部屋に移動して忘れる。

原因:開ける窓が毎回変わると、把握しきれない。家族の生活リズムが違うと“最後に閉める人”が不明確になる。

対策:換気で開ける窓を固定し、時間帯も決める。就寝前の外周チェックに「換気窓の締め」を必ず入れる。

在宅中の施錠に関するFAQ(5問)

在宅中も鍵をかけるべきですか?
基本は、玄関と窓は在宅中でも施錠を“標準状態”にするのがおすすめです。生活動線で開ける場面がある場合は、開ける場所と時間を固定し、終わったら施錠に戻す運用にすると続きます。
換気したいときは、どうすればいいですか?
換気のために窓を開けるなら、窓を1〜2箇所に固定し、開ける時間帯も決めると抜けが減ります。浴室窓や小窓は忘れやすいので、入浴前や就寝前のチェック項目に組み込みましょう。
補助錠や防犯フィルムは、どれから優先すべきですか?
まずは無締りを減らす運用を固め、そのうえで大きい窓(掃き出し窓など)から補助錠を検討すると効果を感じやすいです。次に、よく開ける窓や死角になりやすい場所へ対策を広げるとムダが減ります。
子どもがいる家で、施錠ルールを守るコツはありますか?
ルールは3つまでに絞り、言い回しを統一するのがコツです。たとえば「閉めたら鍵まで」「帰宅したら施錠に戻す」など短い合言葉にすると、家族で共有しやすくなります。
アップルホームでは、防犯はどこまで相談できますか?
新築(注文住宅)の玄関・窓計画だけでなく、照明や外構の見通し、生活動線に合わせた施錠の考え方まで含めて相談できます。既存住宅の場合も、リフォームで窓まわりや鍵の見直しを含めた対策が可能です。暮らし方(出入りの多い時間帯、換気の頻度など)を整理して伝えると、対策の優先順位が明確になります。

関連リンク

アップルホームでできる防犯の考え方(新築・リフォーム)

防犯は“暮らしの運用”なので、間取りや動線とセットで考えると続きやすくなります。たとえば、玄関の鍵の管理場所、勝手口の使い方、掃き出し窓の位置、外からの見え方などは、新築の計画段階で整えるほどムダが減り、安心感が上がります。

一方で、すでにお住まいの場合でも、リフォームで窓まわりや鍵、外回りの見直しが可能です。「今の暮らしでどこが抜けやすいか」「不安が残る場所はどこか」を整理するところからでも大丈夫です。気になる点があれば、暮らし方のヒアリングをもとに一緒に優先順位を決めていきましょう。

注文住宅(新築)のご相談・ラインナップを見るリフォームで防犯性を高めたい方はこちら

営業時間9時〜18時

(定休/水曜日)