2025.12.23
入間市の実家空き家を一階全面リノベ|快適LDKと水まわり一新の事例
先日、入間市のリノベーション現場で竣工写真を撮影してきました。今回のご依頼は、空き家だったご実家の一階を全面的にリノベーションする計画です。
「久しぶりに実家を使うことになった」「住み継ぎたいけれど、今の暮らしに合わない」——そんなとき、一階の暮らしを整えるリノベーションは、とても現実的な選択肢になります。
今回のリノベで注目したい3つのポイント
- キッチン中心のLDK:配膳・片付け・会話が自然につながるレイアウト
- 仕切れる引き戸:普段は広く、必要なときは個室感も作れる
- 水まわりの一新:洗面収納・浴室・トイレまで、毎日の使いやすさを底上げ
「実家の空き家」一階全面リノベ、どこが良かった?
1) 生活の中心を「キッチン」に寄せて、家事と会話がつながる
キッチンは、暮らしの中で立つ時間が長い場所です。今回のプランは、キッチンを中心にLDKの見通しが確保され、料理中も家族の気配を感じやすい構成になっています。

タイル壁が映える、すっきりしたキッチン空間
白いタイルの壁面と、ステンレス調のレンジフードが印象的で、清潔感とほどよい存在感が両立しています。素材の組み合わせを整えることで、リノベーションらしい「新しさ」が自然に出ます。
2) 「仕切れる」ことで、広さと落ち着きを両立できる
LDKを広く取りたい一方で、生活音や視線が気になる場面もあります。今回の一階リノベでは、引き戸によって空間を緩やかに区切れるため、普段は開放的に、必要なときは個室感も出せるのが良いところです。

仕切れる引き戸で、LDKの使い方が広がります
引き戸は、開け放てば視線が抜けて広く感じ、閉めれば生活シーンを分けられます。来客時や、在宅ワーク・お子さまの学習スペースなど、家族構成や生活リズムの変化にも対応しやすいのが特長です。
3) 水まわりを一新すると、「毎日のストレス」が減りやすい
実家リフォームで満足度が上がりやすいのが水まわりです。今回も、洗面脱衣室・浴室・トイレまでまとまりよく整えられており、使いやすさと清掃性が意識されています。

可動棚で「しまう量」に合わせられる洗面室
可動棚があると、タオルや洗剤、ストック品など「増えがちなもの」をまとめやすくなります。リノベーションでは、こうした収納の置き場を先に決めておくと、暮らし始めてからの片付けがスムーズです。

落ち着いたアクセント壁で、入浴時間を心地よく
浴室はアクセント壁が効いていて、シンプルでも単調になりません。窓の位置や採光も含めて整うと、入浴時間の印象が変わります。

手洗いと収納をまとめて、すっきりしたトイレ空間に
トイレは「狭いからこそ」計画が効きます。手洗い器と収納をまとめることで、生活感が出やすい小物も収めやすく、見た目も整います。
LDKの雰囲気を作る、照明と建具の選び方
ペンダント照明で「キッチンの居場所感」をつくる
キッチンカウンター側のペンダント照明は、空間のアクセントになりやすい要素です。明るさを確保しつつ、光の粒が見えるデザインを選ぶと、夜の雰囲気がぐっと良くなります。

カウンター照明が、LDKの表情をつくります
照明は「器具そのもの」だけでなく、照らされる面(天井・壁・床)の質感で印象が決まります。内装材とセットで考えると、リノベーションの完成度が上がりやすいです。
引き戸と黒枠建具で、空間を引き締める
建具に黒を入れると、空間が引き締まり、全体が整って見えます。今回の一階全面リノベでは、引き戸のラインが美しく、グレー系の床・壁と相性が良い仕上がりです。
リビング側は「光のコントロール」がポイント
バーチカルブラインドで、日中の快適性を調整
大きめの掃き出し窓は、光が入る反面、眩しさや視線が気になることもあります。バーチカルブラインドは、羽根の向きを変えて光を調整できるため、日中の居心地を作りやすいアイテムです。

光を整えることで、リビングの過ごしやすさが上がります
ブラインドは、カーテンよりも直線的な印象になり、空間がすっきり見えます。インテリアの方向性に合わせて選ぶと、統一感が出ます。
実家の一階全面リノベで、後悔しないための進め方
1) 「どこまで直すか」を先に決める(優先順位の整理)
全面リノベーションといっても、範囲はさまざまです。設備交換だけで済む部分もあれば、下地の補修が必要な箇所もあります。まずは、不便・不安に感じている点を洗い出し、優先順位を作るのがおすすめです。
2) 予算配分は「水まわり」と「断熱・窓」で差が出やすい
一般的に、キッチン・浴室・洗面・トイレの更新は費用の比率が大きくなりがちです。また、快適性を重視するなら窓や断熱の見直しも検討対象になります。どこに優先順位を置くかで、同じ“全面リノベ”でも内容が変わります。
※以下は設備グレードや工事範囲で大きく変わるため、あくまで一般的な目安です。現地状況により増減します。
| 項目 | 費用の目安(概算) | 変動しやすい要因 |
|---|---|---|
| キッチン交換+内装一部 | 約80〜250万円 | 機器グレード、レイアウト変更、下地補修 |
| 浴室(ユニットバス) | 約90〜200万円 | サイズ、断熱仕様、窓の扱い、給排水更新 |
| 洗面(洗面台+収納) | 約20〜70万円 | 造作/既製品、収納量、配管位置 |
| トイレ(便器+内装) | 約20〜60万円 | 手洗い一体/別、内装範囲、電源追加 |
| LDKの床・壁・天井(内装) | 約60〜250万円 | 面積、下地状態、素材、間取り変更 |
3) 空き家期間がある場合は「見えない部分」を先に確認
空き家だった実家では、床下や配管、雨漏りの有無など、見えない部分に課題があることがあります。現地調査の段階で、追加工事になりそうなポイントを把握しておくと、計画が立てやすくなります。
Q&A(実家の空き家リノベでよくあるご質問)
- 空き家期間が長い実家でも、一階だけの全面リノベはできますか?
- 可能なケースが多いです。床下や配管、雨漏りの有無など見えない部分を先に確認し、必要な補修範囲と優先順位を整理してから計画すると、後戻りや追加費用が減りやすくなります。
- 一階全面リノベでは、キッチンとLDKのどちらを優先すべきですか?
- 生活の中心で決まります。家事負担を減らすならキッチン動線と収納、くつろぎ重視なら採光・照明・視線の抜けなどLDKの居心地を優先すると、暮らし始めてからの満足度が上がりやすいです。
- 予算が限られる場合、どこから手を付けるのがおすすめですか?
- 不便を感じやすい水まわりから検討する方法があります。加えて寒さや結露が気になる場合は窓や断熱も優先度が高くなります。現状の困りごとを整理し、優先順位を決めるのが近道です。
- 工事中に仮住まいは必要ですか?
- 工事範囲と住まいの状況によります。一階の水まわりをまとめて更新する場合は使えない日が出るため、仮住まい・住みながら工事・短期引越しなど複数案から、家族の負担が少ない方法を選びます。
関連リンク(施工事例・サービス)
リフォーム・リノベーションのご相談はこちら
「空き家だった実家を住み継ぎたい」「一階だけを整えて暮らしやすくしたい」など、計画段階でもお気軽にご相談ください。入間市周辺の条件を踏まえ、現地状況に合わせてご提案します。
アップルホーム公式チャンネル
アップルホームのリノベーションビフォーアフター動画
