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【家トーーーク】住宅購入前に知っておきたい住宅の断熱性能って?

2024年03月15日
アールプラスハウス

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断熱等級,HEAT20 高気密・高断熱って聞くけど・・・
断熱性能を何基準で見るか 「高気密高断熱住宅って各会社さんが言っているから、最近の住宅では当たり前にやっているでしょう」とお考えの方も多いです。 また、「断熱」に関して工法のみの説明で、性能値(熱抵抗値)など聞かれる事は少ないでしょう。
断熱や換気の事を考えるとやっぱり高気密な住宅をおすすめします。 「Q値」「UA値」「断熱等級」「HEAT20」と言った言葉について、簡単に解説していきます。 今回は、UA値・Q値それぞれ数値の重要性、快適に過ごすための基準値はどのくらいなのかについてYouTubeに動画をアップしました。

日本の住宅による断熱性能の現状 熱損失係数=Q値 外皮平均熱貫流率=UA値 断熱性能をランク付けした基準は?
日本の住宅による断熱性能の現状 2021年の国土交通省の資料によると、日本の既存住宅つまり、存在している住宅において、その約90%が十分な断熱対策がなされていない住宅として、電気代や住み心地だけでなく、健康や建物の劣化にも影響を及ぼす恐れがあります。
中古物件を購入する場合には必ず断熱性能を確認し、リフォームが必要か不要か検討する必要性があります。 日本の住宅省エネ基準として住宅性能を示す数値が2種類ありまして、Q値、UA値について解説致します。
熱損失係数=Q値
Q値とは、断熱性能の高さを示す指標であり、熱損失係数といわれます。
「どれくらい熱が逃げにくい家なのか?」を表す数値です。数値が小さいほど断熱性が高く、省エネ性能に優れる家といえます。Q値の計算方法は、(建物の表面からの熱損失+換気による熱損失) ÷延べ床面積(㎡)です。Q値の算出方法では、建物の述べ床面積が大きいほどQ値が小さくなる=断熱性能が高いことになります。形状が同じ建物であれば延べ床面積によってQ値が異なってしまうという事があります。 これは延べ床面積が同じで屋根などの形状も同じ建物の場合、1階建ての建物より2階建ての建物の方が外壁面積が増えてしまうため、2階建ての建物の方がQ値が大きくなってしまいます。
外皮平均熱貫流率=UA値
UA値も断熱性能の高さを示す指標であります。外皮平均熱貫流率といわれます。 「どれくらい熱量が家の外に逃げやすいのか」を表す数値です。数値が小さいほど断熱性能が高いという事になります。UA値は熱貫還流率を示すU値と、外皮の面積(Average)の積で求められます。外皮の1平方メートルあたりの熱損失量を表し、W/㎡Kで表されます。UA値が小さいほど、建物の外皮からの熱損失が少なくなり、断熱性能が高いことを示します。 中と外の温度差が1度あるときに、家全体で外皮(窓や屋根、外壁など、屋外の空気に触れている部材)1㎡あたり、どのくらいの熱が逃げるかを示したものになります。
どちらも、建物からの熱損失の影響を表しているけど、Q値は延べ床面積で求めて、換気の熱損失まで考慮する、UA値は外皮、つまり建物を包み込んだ面積で求められるので、床だけでなく、壁、天井から計算してくれる。どちらの指標も断熱性能を評価するための重要な情報であり、省エネルギーな住宅設計に役立ちますね。 断熱性能をランク付けした基準は? 断熱等級 断熱等級は、建物の断熱性能を表す指標で、1から7までのグレードで評価されます。これは、建物の外皮(壁、屋根、床など)の断熱性能や熱損失を示すものです。断熱等級が高いほど、建物の断熱性能が優れており、冷暖房効率が高くなります。

断熱等級
2000年4月に国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」において設けられました。 2022年に4月、10月と等級5、等級6・7と新設されました。
HEAT20
HEAT20=一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会 学教授や研究者、住宅・建材生産者団体などの専門家で構成されています。建築物のエネルギー効率を評価する指標の一つです。HEAT20は、建物の熱負荷(熱損失)を20年間にわたる予測期間で評価します。具体的には、建物の断熱性能、冷暖房機器の効率、換気システムなどを考慮して、年間のエネルギー消費量を算出します。HEAT20が低いほど、建物のエネルギー効率が高く、省エネルギーな建物とされます。 地域区分 日本は、北海道(1)~沖縄(7)まで、地域区分により求められる断熱性能が区分けされております。多少、地域補正などがあり、微修正されたりしますが、主にはこの7地域の区分によって断熱性能の数値を設けております。 弊社で主に建築させて頂いている埼玉県エリアは全国一般的な6地域という地域に絞って言いますと(等級5UA値0.6)・(等級6UA値0.46)・(等級7UA値0.26)というのがUA値の基準になっております。

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