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減る交通事故死と増えるヒートショック

2017年01月19日
健康住宅
どうも~(=゚ω゚)ノ営業の福井です(*^_^*)
 
先日、2016年の全国の交通事故死者数が前年比213人減の3,904人と警察庁のまとめにより発表されました。
1949年(昭和24年)依頼67年ぶりに4,000人を下回りました。
政府としては2020年までには年間2,500人以下を目指しており、死者数の半数(54.8%)を占める高齢者への対策(技術開発)が進められるのではないかと感じます。
ちなみに年間死者数のピークは1970年の16,765人を記録しております。
政府は交通事故死者に占める割合の高い、歩行者・自転車運転者の割合を減らす努力を推し進める対策が必要ですね。(つまり歩きスマホも当然危ないので注意しましょう!!)
 
そして、寒いとされる今時期に話題として取り上げられる、ヒートショックについて
浴室は危ない場所 入浴中の事故は珍しくない

 テレビや舞台で活躍した俳優、平幹二郎さんが昨年10月に急死した。自宅の浴室で倒れているのを発見されたときには、すでに心肺停止状態だったそうです。(著名な方を例に話させて頂く事がご実感されるかと思い例に挙げます。)

 実は平さんのような、浴室での突然死は、決して珍しいケースではありません。冬には入浴時の急激な温度変化で体に負担がかかり、脳出血や心筋梗塞を引き起こす「ヒートショック」が増加します。入浴中の事故死は冬場に多く、全体の5割が12月から2月にかけて集中している。

日本法医学会の調査によると、浴室での死亡は11月あたりから増えはじめ、12月、1月にピークを迎えます。

入浴中の死亡の主な原因は、(1)虚血性心疾患などの心臓病、(2)脳血管障害、(3)溺死だ。厚生労働省の研究班の調査では、溺死を含め、年間1万9,000人が入浴中に亡くなっているという事です。

2015年の交通事故死した人の数は4,117人から2016年には3,904人と減ったと言うのに、約4倍以上の人が浴室で亡くなっていることです。ただ、その世代別で高齢者の方が多いのではないかと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、正直"2人に1人が予備軍"となっていると言っても過言ではありません。

これは尋常ならざる数字予測になりますが、交通事故ほど報道されず浴室が注意する場所であることを意識している人は少ないと思います。

「ヒートショック」に対策している人は少ない

 なぜ浴槽や浴室が危ないのか。それには温度差が関係している。

 暖かい居間などから冷え切った脱衣所や風呂に移動したり、熱いお湯につかることで、心臓や血管などに負担がかかり、心疾患や脳梗塞などが起こりやすくなる。これがいわゆる「ヒートショック」です。

 入浴中の死亡リスクの上昇と関連深い疾患は、高血圧、糖尿病、動脈硬化症、心疾患、脳卒中だという。これらの疾患のある人は特に注意が必要であり、誰もが意識しなければならない事です。

 寒い時期に、体を温めるはずの場所である風呂場が、実は事故が多発するリスクの高い場所になっていることを認識している人は少ない。

その理由は、消費者庁が55歳以上を対象に行った調査によると、1割が入浴中にのぼせたり、意識を失ったりしてヒヤリとした経験をもっており、ふだん元気な人でも入浴事故を起こすことがあると知っているのは34%だった。

 「暖房機で浴室を暖めている」という人は22%、「シャワーまたは浴槽の蓋を開けて浴室を暖めている」という人は32%にとどまった。安全な入浴方法の目安である「41度以下で10分未満に上がる」を守っている人は42%と半数未満でした。

 

試しではありますが、ヒートショック危険度簡易チェックとして、セルフチェックをしてみてください。

下の10項目であなたに当てはまるものを数えてみて下さい。

  1. メタボ、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓・肺や気管が悪いなどと言われたことがある
  2. 自宅の浴室には暖房設備がない
  3. 自宅の脱衣室に暖房設備がない
  4. 1番風呂に入ることが多いほうだ
  5. 42度以上の熱い風呂が大好きだ
  6. 飲酒後に入浴することがある
  7. 浴槽に入る前のかけ湯をしない または簡単にすませるほうだ
  8. シャワーやかけ湯は肩や体の中心からかける
  9. 入浴前に水やお茶など水分をとらない
  10. 1人暮らしである、または家族に何も言わずにお風呂に入る
こうすれば入浴中の事故を防げる

 入浴中の事故を防ぐため、消費者庁は以下のことに気を付けるよう注意を呼びかけております。

(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖める

 入浴により温度が急激に変化すると、血圧が上下に大きく変動し、失神したり浴槽内で溺れやすくなるので、入浴前に浴室や脱衣所を暖めることが必要だ。

 湯を浴槽に入れる時にシャワーから給湯すると、シャワーの蒸気で浴室の温度が上がる。沸かし湯の場合は、浴槽の湯が沸いたところで、十分にかき混ぜて蒸気を立て、蓋を外しておくと気温が上昇する。

(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安に

 のぼせてぼうっとするなどの意識障害が起こると、やがて体温は湯の温度まで上昇し、熱中症になるおそれがある。湯につかる時間は10分までを目安に上がるように心がけたい。

 浴槽につかる時のお湯の温度は41度以下が目安となる。半身浴であれば体温上昇は遅く、全身浴より心臓への負荷が少ないが、長時間入浴すると体温が上昇するおそれがあるので注意が必要だ。

(3)浴槽から急に立ち上がらない

 入浴中には体に水圧がかかっており、急に立ち上がると水圧がなくなり圧迫されていた血管は一気に拡張する。脳に行く血液が減り貧血状態になり、一過性の意識障害を起こしやすい状態だ。浴槽から出るときは、手すりや浴槽のへりを使ってゆっくり立ち上がるようにしよう。

 入浴中にヒヤリと感じたことのある人の多くは、浴槽から立ち上がった時にもっとも危険だと答えている。立ち上がるときに浴槽内に倒れて溺れるケースは多い。

(4)アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は控える

 アルコールを飲んだ直後に入浴すると、脱水症状を引き起こしたり、血圧が急に高まり、心臓に負担がかかりやすい。酔った状態で入浴すると、注意力も低下しているため事故のもとになる。飲酒後はアルコールが抜けるまでは入浴しないようにしたい。

 また高齢者では、食後に血圧が下がる食後低血圧により失神しやすくなる場合があるので、食後すぐの入浴も避けた方が良い。体調の悪い時や睡眠薬などの服用後、気温が低下する深夜や早朝の入浴にも注意が必要だ。

(5)入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらう

 入浴中に体調の悪化などの異変があった場合は、早期に対応することが重要だが、同居者に一声かけてから入浴するという人は少ない。同居者がいる場合は入浴前に一声かけ、いつもより入浴時間が長い場合は様子を見に行てもらうと安心できる。

 入浴事故で心肺停止に陥ると予後は厳しくなる。入浴事故が起きた場合は、できるだけ早く対応することが重要だ。発見が早くただちに救急車を要請し、死亡を免れたというケースは多い。

 

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