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「健康・省エネシンポジウムⅧ」に参加してきました。

2015年05月28日
健康住宅

どうも~。営業の福井です。

先日の5月27日に東京都千代田区大手町にあります経団連会館で行われた「健康・省エネシンポジウムⅧ」に参加してきました。

これは一体何かというと、一般社団法人健康・省エネ住宅を推進する国民会議さんが主催をしております。
国土交通省の進める「スマートウェルネス住宅等推進事業」と呼ばれている国策事業がありまして、当社も富山県と新潟県での協議会事務局として参加している事業があるんですが、
その一環として行われている全国規模のシンポジウムという事になります。当日は全国から工務店さんや当社のような協議会の方々が参加して、300名近く入る会場は満員でした。
 
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この国民会議という団体は、省エネ住宅(高断熱住宅)が、(特に冬場の)人の健康につながり最終的に医療費の削減になっていくという流れの中で医学と建築業が手を組み先進的な活動している当団体です。

ここ最近、断熱や省エネ、一次エネルギー削減等のセミナーや講習会が業界全体でも急激に増えてきました。

今後、より高レベルの断熱性能が法制化され、冬の室内温度規制もやがてできるでしょう。

それが最終的に人の健康につながり医療費の削減となれば断熱性能向上(熱貫流率の低減、冬季の日射取得、夏季の日射遮蔽等)は建物の性能において、お金をかけるべき部分です!

それが「スマートウェルネス等住宅推進事業」の内容の1つです。

で、そのスマートなんちゃらとは何か?

厚生労働省の発表(2012年度人口動態調査)によると

2012年度の交通事故による死亡者  = 6.414人
2012年度の家庭内の事故による死亡者=15,343人(約2.4倍!)

そのうち家庭内で浴槽内での溺死及び溺水死亡者=5,067人!(病死扱いをふくめますと約19,000人)

という事になりますが、実は交通事故で亡くなる方より家庭内の事故で亡くなる方が多いって知っておりましたか?

この浴槽内での溺死原因の理由の一つが「住宅内の温度差による血圧上昇」・「入浴時の急激な血圧降下」と言われています。

いわゆる住宅内の温度差によるヒートショックが原因です。

なぜ「住宅内の温度差」が少ないと、健康的な家になるのか医学的な見地と建築業が手を組み先進的な活動しているのがスマートウェルネス住宅と言われております。

基調講演にて、慶應義塾大学の伊加賀教授のお話では、スマートウェルネス住宅の社会的意義と課題について

〇高齢者の住宅内での熱中症などにも住宅の環境が影響しているとか

〇うつ病の起因となる「睡眠の質」を上げるには木質系の内装がよいとか

〇低断熱住宅と高断熱住宅での生活で、どの様に人に影響が出ているのかを測定し変化を検証するとか

順天堂大学の櫻井教授のお話では、女性を中心とした「ヘルスプロモーション」の重要性について

〇看護的な見地と問題、女性目線からの考え(家庭の中で健康配慮の意識として、気をつかう割合が6割、既婚女性の場合8割)

〇ヘルスプロモーションと看護の関係性、看護の考えとは

パネルディスカッションでは、普段お会いできない様な方々から多方面からの意見など、刺激を受けました。

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健康というワードから様々な事は考えれます。

弊社も"健康住宅"をコンセプトに家づくりを考えております。

必要な事はまだまだあります。

この熱を活力に、更に理解を深めて頂ける様なことをしなきゃいけない。

という気持ちで励みたいと思います。

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