スタッフブログ

呼吸する木の秘密

2014年06月26日
健康住宅

嵐のような日が来たり雹が降ってきたり不安定な天候が続きますね。
早く終わってほしいと思うばかりです。
事務所は快適ですが、自宅はムシムシします、谷です。

なぜ無垢材はべたべたせず、サラサラするのか?
それは木が生きているからです。

人間は汗かいたら、体温調節して汗が引くようになりますよね。
木もそれと同じように湿気を吸収し、調節してくれるんです。

生きているヒミツは、空気層です。いわゆる、木が呼吸するための穴です。

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展示場に来られた方、または以前の記事で矢田君が紹介したので見たことあると思います。
これが空気層。無垢材が呼吸するための穴です。この穴があるから呼吸し、不快な湿度を吸収してくれて
調整してくれます。
人間が呼吸しないと死んでしまうように、木も呼吸しないと死んでしまいます。

逆に死んでしまった木とは?それが合板です。
合板は何枚もの木を貼りあわせて作ります。その為に一枚の木をつぶしては貼り付け、つぶしては
貼り付け…。確かに無垢材と比べ、固くて丈夫です。しかし呼吸の穴も潰れてしまいます。
その為、死んでしまっている為呼吸もできず、湿度の調整もできません。

さてさて、今回は実際木が呼吸するための空気層がある事をわかりやすくした物を画像と共に説明します!

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左が合板のフローリング、右が無垢のフローリングを入れたビンです。
まだ合板の入った瓶の水がきれいなうちにふたを開けてみました…。
(余談ですが、入れて約一週間。合板を触ったらぬるっとしてました…!)

無垢材のフローリングの方が長いからはみ出ているんじゃないかって?いえいえ、同じサイズです。

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拡大してドン。どれぐらい無垢材の方が浮いているかお分かりでしょうか!

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更にわかりやすくしてみました。こうしてみるといかに無垢材が軽いのか一目瞭然ですね!

大きいボールでも水に浮かせるとぷかぷか浮きますよね?それは空気が入っているからです。
無垢材は空気の層が大きいためそこに空気が入りやすいため、水の中でぷかぷか浮いています。
一方の合板は穴が潰れています。それでは空気も入り込まない為無垢材と比べ、沈んでいます。

更に検証は続きます。長いのと画像が多いので、続きを参照してみてください(笑)


blog44_4.jpg

こちらはフローリングの下に敷く耐圧版。弊社では無垢材を使用しております。
こうして断面を見ると木の年輪まで見えますね。木の素材そのまま使用していることがわかります。

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一方合板の耐圧版。こうしてみると木を何枚もつぶして重ねてミルフィーユみたいですね。

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左が無垢材の耐圧版、右が合板の耐圧版です。
無垢材は空気層をつぶしていないので、結構分厚いです。30mmあります。
一方合板は穴が潰れて小さな点が集まっているみたいに見えるのはお分かりでしょうか?
合板の厚さは24mmです。

薄い方が軽いんじゃないの?と思うと思います。分かりやすく数字で表してみました。

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無垢材は約390g。(右側の画像クリックするの拡大します)一方合板は…

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44g????
いえいえ、一周していますので490+44…つまり約534gです!(こちらも右側の画像クリックしたら拡大します)
約140gも差があるんですねー。
無垢材は厚くてもそれは空気を入れるための穴が大きいだけで実際は軽く、その反面合板は薄くてもぎちぎちになるほど
詰まっているから重いのかもしれませんね。

湿気が多くなっていくこれからの時期。足も汗をかいていきますね…!
ご夏場の合板のべたべたするフローリング、どことなく夏だなぁ…と感じてしまいますけど
正直不快ですよね!( ;´Д`)
無垢材は湿気と更に足についた汗も吸収してくれて、更にサラサラな床を持続してくれますよ!

気を付けていただきたいのは無垢材も汚くなるのでお掃除を忘れないでくださいね!
お手入れって難しいんじゃないの?とお声を頂いておりますが、かた~く絞った水拭きで掃除すれば大丈夫ですよ!
分からないことがあればお気軽にスタッフにお尋ねください♪
 

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