「ツナグ」
こんにちは、3D+α担当大野です。
だいぶ寒くなってきましたねー。我が家もやっと冬ものを出しました。
さて昨日はお休みだったので、映画を見てきました。
タイトルは「ツナグ」。直木賞作家である辻村深月さん原作の物語です。
「使者(ツナグ)」と呼ばれる人を仲介にして、亡くなった人と一度だけ会って話をするという内容で、それぞれいろいろな問題を抱えた3人の人々が死者と会い、救われたり、取り返しがつかないことを悔んだり。
すごく、心に響くいい映画でした。
とくに樹木希林さん演じるおばあちゃんの存在感が素晴らしい。
主人公の歩君(松坂桃李くん)とおばあちゃんがふたりでくらす住まいもすごくいい。
古民家と呼べそうな、古い黒光りした柱や建具。そんななかで二人で食卓を調え、きちんとしたものを食べ、丁寧にくらしている。
自分もそんなふうに一日一日を大切に生きて行こうと思えるようなくらしぶりでしたね。
その希林さんが映画の中で口ずさんでいる「最上のわざ」という詩がすごくよかったので、ちょっとだけご紹介。
(実際には神父さんの友人が作った詩ということで、多少それっぽいところもありますが)
「この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう--。
若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、けんきょに人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること--。
老いの重荷は神の賜物。
古びた心に、これで最後のみがきをかける。まことのふるさとへ行くために--。」
実際の詩はもう少しつづくのですが、希林さんがこれを読むと、すごい味があるんですよねー。
機会があったらみなさんもご覧になってみてくださいね!
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