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太陽光発電ってどう?

2011年09月10日
健康住宅

 太陽光発電システムは設置前の5割は不安、設置後は9割が満足という結果が、
市場調査会社のシード・プランニングのインターネット調査の結果、明らかに
なりました。

 シードプランニング 太陽光発電既存ユーザー調査結果(9月2日)
 http://www.seedplanning.co.jp/press/2011/2011090201.html

太陽光発電システム設置後の満足度は高く「非常に満足」(31%)「まあまあ満足」
(61.3%)と答えた方は、なんと90%を超えているそうです。
満足の理由は「電気代が安くなったから」(68.6%)が圧倒的に多く「想定どおり
発電・売電しているから」(37.9%)、「節電に役立つから」(35.0%)と続いてい
ます。

 購入の際に心配な事トップ3は「初期投資額が大きいこと(=回収できるか?) 」
(67.0%)、「故障の心配」(56.0%)、「電気代が削減できるか」(47.7%)。
これらの心配事は、約半数の方が「販売店に質問・相談して」「自分で情報収集
をして」解消しているそうですが、残りの半数の方は「心配事は残ったが購入に
よるメリットの方は大きいと判断して購入」「心配事は残ったが妥協して購入」
など、心配事を残しながら設置に踏み切っているそうです。

設置に踏み切った理由について自由回答で記述してもらったところ、「将来的な
期待をこめて考えてもわからないから買ってみよう」が20件、「少なくとも環境
に貢献できる」が16件、「今が買うタイミング(補助金、年齢などから)」「販売
店を信頼して」「周囲の意見を参考に」が各10件づつといった回答が寄せられた
そうです。


 また、太陽光発電を設置された方の9割は、家庭用蓄電池にも高い関心を示して
います。
積水化学工業の調査研究機関である住環境研究所が8月22日に発表した「太陽光
発電(PV)採用者 震災後の意識と行動に関する調査」結果によると、東日本大震災
を契機に太陽光発電を設置した住宅にお住まいの方は、特に「蓄電池」、「節電
促進メニュー」への関心が高まっていることが明らかになっています。


 株式会社住環境研究所 太陽光発電採用者 震災後の意識と行動変化(8月22日)
 http://www.sekisuiheim.com/info/press/20110822.html


節電については、太陽光発電システムを導入している住宅でも、導入していない
住宅でも、それぞれ取り組んでいます。
ただし、太陽光発電システムを設置している方々の節電意識は、導入していない
方々より高く、特に電力消費ピーク時間帯に集中した節電の実施率は太陽光発電
システムを設置している方々は、していない方々の2倍以上だったそうです。
また、節電にあたり、ストレスを感じているのは太陽光発電システムを導入した
住宅にお住まいの方々は10%、導入していない方々は18%。
太陽光発電システムを導入している方々のほうが節電に対するストレスを感じて
いないようです。

 蓄電池に対する関心は、太陽光発電システムを導入した方々は「ある程度関心」
を含めると、なんと91%を示しています。
太陽光発電システムを導入していない方々でも、家庭用蓄電池の導入は「ある程
度関心」を含めると84%と高いようです。
さらに、「類似した他の家庭省エネ工夫の紹介」といった「光熱費アドバイス」
などに対する節電促進メニューに対する関心も、前回調査に比べ大きくポイント
を伸ばしているそうです。

東日本大震災後、地震の規模や津波被害をはじめ、発電所の停止による電力危機
を受け、太陽光発電システムに対する関心は高まっています。
その傾向は、「太陽光発電採用者 震災後の意識と行動変化」アンケート結果の
設問のひとつである、「以前より太陽光発電システムが話題になることが増えた」
という回答が、東日本では62%、西日本では34%という結果に顕れています。

 この2点のアンケートから浮かび上がったことは、東日本大震災を契機とした
電力危機をうけた【節電】に対するストレスは決して低くはないこと。
ただし、そのストレスは太陽光発電システムを設置することで大幅に改善される
可能性が高い、ということです。

 また、現時点ではまだまだ高価な家庭用蓄電池ですが、太陽光発電システム以上
に大きなメリットは3つあります。
震災などによる大規模停電時といった緊急時にも、家庭で電気を使えるメリット。
日中の電力需要ピーク時間帯の電力消費を、できるだけ蓄電池でまかなうことで
得られる、いち日の電気利用ピークを他の時間にずらすピークシフト。
さらには、時間帯別契約により電気料金が下がる夜間に電気をためて昼間に使う
光熱費削減効果など、家庭用蓄電池導入にあたってのコストの問題が改善される
ことで、今後は家庭用蓄電池の導入も太陽光発電システムと同様に高い満足度を
示すシステムのひとつになり得る可能性は十分にあり得る、と考えられます。
 

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